小学5年生の息子がスパイラルに通い始めて、今年で6年目になります。今でこそ彼は将棋をとても楽しんでいますが、将棋からもスパイラルからも離れていた時期がありました。
 入会して最初の頃は昇級するのが嬉しくてやっていたのが、そのうちなかなか勝てなくなり、だんだんとスパイラルに行きたいと言わなくなりました。せっかく行ってもほぼ対局せず、漫画ばかり読んでいた日もありました。行く頻度も減り、月に1回は行こう、次こそ勝てるかも、と精一杯励ましてなんとか続けさせていましたが、1年以上昇級してないようなところに、さらにコロナ禍が到来し、ますます足は遠のいていました。
 今年の更新はどうしますか、と嶋村さんから連絡が来たのはそんな時でした。本人に意向を聞いてみると、もう辞めると。最後の挨拶をするつもりで、久々にスパイラルに顔を出しました。そこで、最後に指してみる?と誘っていただき指してみると、全敗するかと思いきや、勝てたのです。そして彼は、やっぱり更新する、と言い出しました。それが去年の4月のことです。当時8級でした。
それからというもの、毎週のようにスパイラルに通い、自宅でもネット対局や本、詰将棋で精進し、ついに2年半振りの昇級を果たし、現在は初段になっています。彼自身は、将棋を避けていた数年間がなかったらもっと上に行けてたのに、と後悔しているようですが、あの時なぜ勝てなかったのか、それは同じ戦術にこだわって変えようとしなかったのが原因だと、しっかり分析して反省していました。あの回り道があったからこそ、今があるんだと、そう思えばいいと家族で話しました。
スパイラルがなくなってしまうのは、親子共にとても残念ですが、これからも彼は将棋を続けていくと思いますし、将棋を通した経験は、これから彼にとって成長の糧となってくれると思います。本当にありがとうございました。



親御さんから初めて作文を頂きました。シンプルに泣きそうであります。
6年ということは、私がスパイラルをお手伝いしている期間とほぼ同じです。
ぜんっぜん将棋に興味がなかった頃、ちょっと楽しそうになった頃、
来なくなった時期、また来てくれたこと、強くなったこと、
全部を私の記録のように覚えています。
ご両親が、どんな時でも本人の意思を尊重なさっていたのですが、
それが6年間ずっと一貫されていて、本当にすごいと思います。
ご家族のお話どおり、指さなかった時期も含めて今の彼がいるのだと私も思います。
いつもありがとうございます。