顧問杯!二日目は朝から20人。
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【午前の部】

【勝率賞】ミヤニシ二段 86%
【勝ち数賞】ミヤニシ二段、イノウエ弟2級 6勝
【最多対局賞】ワダ弟3級 10局



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午前の部最後は、顧問からの問題です。

顧「えー、実は、スパイラルで賞品のお菓子が誰かに盗まれるという事件が起こりました。」
スパイラルキッズ「えっ!」
顧「あ、違う違う、そういう設定ね?」

設定(笑)

顧「誰かがスパイラルのお菓子をこっそり食べたんだけど、」
別のスパイラルキッズ「えっえっ!」
顧「あ、違う違う、そういう(以下略)」


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(↑朝からスパイラルに飾られていた盤面。
ネタバレ防止に一部変えてありました。
この局面+2三に飛車が、3四に角がいるとお考え下さいね。)


顧問「で、盗んだお菓子を食べたゴミが、この2三の飛車の裏についていたという状況が起こりました。」
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先手はこの局面、詰む手順を発見しています。
(自分も危ない)
▲3三飛成△2一玉(開き王手だから香車で竜は取れません)
▲4三角成△同桂
▲2二歩△1二玉
▲5六馬の時、
後手の合駒が桂馬と銀と金しかないから、後手が4五に何を打っても詰む。
金銀なら▲同馬で取って1三に打って詰む。
桂馬なら▲同馬で取って2四に打って詰む。

しかし!飛車の裏に盗んだお菓子のゴミがついているので、
飛車を成ると犯人だとばれてしまいます。


顧「さあ!そこで問題です!」
スパイラルキッズ「飛車を成らんで詰む方法!」言わせない子ども達(笑)
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選択肢は
1、素直に飛車成りから今の手順で詰まして、「私がお菓子を盗みました」と罪を認める。
顧問「ただ、その試合に勝っても、もう二度とスパイラルに来れなくなるかもしれない。。」「えー!」


2、飛車を成らないで勝つ方法を考える。
顧問「ただし、相手につみを認めさせる必要があります」


3、▲7六歩で相手の金を取り、自分の玉が詰まないことを祈って指す。、
次に▲1三金で必至のような状態なので、自玉が詰まなければ勝てるかも?、


4、その他
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各チームにわかれて相談していますが、
「飛車をぽーいっと投げて、バーン!とやってその隙に〇×※(不明)」
「相手を消し去る!」
「相手を脅す!『黙ったらいのちはみのがしてやろう・・』」
「あいてをかねでばいしゅうする!」
「まず相手の首をちぎって、ほねをばらばらにして、それで巨人にやる!」←そこまでやる意味w
「入念に、入念に〇×※・・うふふ!」←なぜか会議に参加するW田父ww


えっここって将棋センターだよね・・?笑



もちろん真面目に考えますヨ!
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小さき人たちはマイペースです(笑)


みなさん相談結果を耳打ちで報告。
録音を試みましたが、失敗しました(涙)
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まあ、どのチームの解答とは申しませんが、

「1三歩で打ち歩詰にして、負けちゃうけど、相手が勝ちの報告をしに行っている間に、
飛車の裏のゴミを取って、これからもスパイラルに行ける」

「金をまず先に渡しておき、のちに領収書をつきつけ、名前を書かせておき、
その書類の詳細は、二度とこの件について喋らないということを先に書いておき、
名前を書いてもらい、これからもスパイラルに通う」

うん、みんながスパイラルに通いたいという気持ちは伝わったよ!笑


顧問の思惑としては
2、の「つみを認めさせる」という表現がポイントで、

▲3三不成 △2一玉
▲2二歩 △同玉の時、
もちろん2三飛成で詰むけど成れないから、
ここで向こうに投了を促す
投了してくれないなら盗んだお菓子でも与えて・・

というまあまあ酷い解答でした(笑)

「お菓子くれてまで投了させてくるなんてムッチャ怪しいやん!」と子どもたちにも言われる始末(笑)

相手につみ(詰み&罪)を押しつけるという表現こそがポイントだったのですが、
実はここで顧問の予想をはるかに上回る展開。
2チームが、「飛車を成らずに詰ます」道を発見して報告してきたのです!
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最後まで飛車が成らないのがカッコイイ!これには顧問も脱帽でした!
(駒は余るけど、詰将棋じゃないので全然OK!)


朝の優勝は青チーム!
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左から、個人成績一位(66点)、二位(63点)、三位(59点)!